トップ > 駒川コラム

駒川コラム

2020.03.06

新型コロナウイルス騒動から思う

世間では新型コロナウイルスのニュースで持ちきりです。
不幸にも感染しお亡くなりになった方には、ご冥福をお祈りしたいと思います。

今回のことで「免疫力を高める」としきりに言われていますが、免疫力を高めるとは一体どういうことなのでしょうか?

免疫システムとは、自分の体内に入ってきたウイルスや細菌、異常細胞などを認識し、それらを殺滅すること。そんなシステムが私たちの体の中にはあり、病気から守ってくれている自己防衛機能です。


では「ウイルスは敵なのでしょうか?」

外の世界では、平和を望み「戦争反対」と声高に叫ぶ私たち。

しかし一方で体内では、日々休むことなく免疫機能によって敵であるウイルスや細菌を撲滅しているのです。

体内では常に戦争、ウイルスという敵を殺さないといけないのです。


大いなる矛盾を抱える。

これは人間の悲しい性なのでしょうか・・・。



ここで観かたを変えてみるのはどうでしょう?

何かにつけて善と悪、神と悪魔というように二元的に事象を捉えていますが、

すべてを包括する「大いなる意思」の外にあるものなんてあるのでしょうか?

宇宙そのものである「大いなる意思」は当然ながら、収縮と膨張を繰り返しながら進化発展を意図していることでしょう


人間は過去から様々な感染症にかかってきましたが、それによって抗体が出来上がり、それ以降その病にはかからない丈夫な体を創り上げてきました。その抗体は一部子孫にも受け継がれると言われています。
何千年何万年と受け継がれてきた人間の命のバトンリレーは、こういったシステムによるところも大きいのです。

つまり観かたを変えればウイルスや細菌は、より丈夫で適応力の高い体を創り上げてくれる貴重な存在ともいえます(もちろんだからといって積極的に感染してくださいという極論はもっていません)。自己免疫機構による殺滅ではなく、人がより進化発展するための同化現象として捉えることはできないでしょうか。

ウイルスや細菌も「大いなる意思」の元で生存しているのであれば、厳しい試練を与え鍛えてくれる存在なのかもしれません。

人間関係でも、厳しくされたり意地悪されたりして最悪と思った出来事も、時が過ぎれば「あの時のあの試練があってこそ今の私がある」とポジティブに解釈することはよく聞く話しです。

同じ免疫機能でも、自分の意識の在り方によって内容は変わるかもしれません。

内も外も、愛のある意思を保ちたいものです。

全てを見る

アーカイブ

PAGE TOP