ライオンあくびクラス２を対面にてご受講いただいた、働き盛り世代の男性Aさん。

クラスを終えた際には『…精神的にすごく楽になった。こんなに楽なのはいつ以来だったのか思い出せない。もしかしたら今までなかったのかもしれない。普段よほど神経が逆立っているようだったので、この差には驚く(…)精神的に楽になれる事が、よいモーチベーションになる』とのご感想をいただきました。

それから約一週間後、このようなご相談をいただきました。

『あれから継続できているが、一つ問題が出てきた。受講した際には精神的にかなり楽になれたのだが、自分一人でやっていると、どうしてもその時の様には楽にはなれない。(…)同じようなことで悩む人はいるらしく、意識の使い方が一つの鍵のようだが、つまりどうするものなのか。(…)受講時は、蝶形骨や、頭の真ん中を意識するなどと誘導をされたので、それらを意識してライオンあくびをし始めると、間脳の脈動が感じられやすいと思った。』

Ａさんのご質問については、ご返信に際してIAM開発者の駒川先生にもアドバイスを求めてみました。

以下、駒川先生によるメッセージの抜粋です。

『意識のエネルギーとは思考による過去からや未来への働きかけではなく、今を感じる事のみなので、身体を感じながら行えばいいのです。

例えばゴルフでもなんでも、コーチが傍にいる時は上手く出来ても、1人になると出来ない。当初は何でもそんなものです。

何かしら見落としている部分があるからで、それを練習して自分のものへと習得していけばいいのです。』

駒川先生によるメッセージの最大のポイントは、言うまでもなく「身体を感じること」です。

身体を感じるには、今ここに意識を置かねばできません。ドイツの覚者・エックハルト・トールがこの点を同人の各種著作で、非常に分かりやすく述べています（以下抜粋）。

『・・・そのヴェールの奥には、大いなる存在への入口である、インナーボディが存在します。（略）インナーボディとつながっているためのコツは、インナーボディを常に感じていることです。（略）ほとんどの間、意識をインナーボディにおいていると、「今」に碇をおろせます。こうすれば、もう出来事の中で、自分自身を見失ったり、思考の中に自分自身を埋没させたりすることはありません。』（※）

※出典～エックハルト・トール著「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」

確かに、クラスではみんなで一緒に間脳を活性化させることで、脳波やバイブレーションの共振現象は起こりますし、ひょっとしたら、Aさんが何か見落としている部分もあるのかもしれませんが、

意識を今ここに置き、頭の中心、身体の中を流れるエネルギー、あるいは身体を内側から感じるように行うことで、同じ動きをしても、TVを見ながら行うのとでは全くレベルの異なる現象が起こります。

更に、意識を向けたものが、エネルギーレベル、細胞レベルで動きます。

だからこそ、Ａさんご自身がおっしゃられたように、『…それらを意識してライオンあくびをし始めたら、間脳の脈動が感じられやすいと思った。』という現象が起こるのでしょう。

また、IAMでは、施術やセルフケア直後～数日単位で分かるような変化と共に、数ヶ月～数年単位で本質的なところから起こる変化もあります。

その場では何も起こっていないように感じられても、確かに動いている部分があるため、分かりやすい結果だけに拘らずに、日々観察してゆく観点も重要です。

記録をつけるのも一案です。

私などもそうですが、内面が変化した後ではいつしかそれが普通となってしまい、自分で自身の変化に気がつかない場合があるためです。

『考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。』とのマーガレット・サッチャーによる格言がありますが、人間はとりあえず21日間継続すると行動を習慣化できるそうです。

セルフケアを完璧にできる時間がないからと諦めるより、「ゼロよりは、少しでも行った方がずっとまし」くらいの軽い気持ちで、しかし継続できる方がずっとよいでしょう。中には、「ライオンあくびをやると引き寄せが起こるから、やらずにはおられない」という方もいらっしゃるそう。

モーチベーションはそれぞれです。

心地よさ、身体の中を流れるエネルギーを感じながら、この一見地味ですが計り知れない可能性を秘めたメソッドを一緒に継続してまいりましょう。

米国のワンネス体験のある医学博士らも、あくび運動と覚醒体験との関連性に言及しています。