2020.03.26
【~前編からのつづき~】
IAMを知った当時、仕事は控えめに言ってもかなりの絶好調でした。人生始まって以来、あれほど評価されたことはないという程、非常な好成績を打ち出し続けていました。私は後にも先にもあれ程他人から褒められ有り難がれたこともないでしょう。かつての上司・同僚・関係先の方々には心から感謝しています。
しかし一方で、自分の本心と建前との乖離に大きな不安を抱えるようにもなっていました。評価され、組織・社会の役に立てて嬉しいはずなのに、自分自身の心や感情といったものがそうした喜びや満足感を味わうことができないばかりか、常に得体の知れない何かににらまれているような気がしてならなかったのです。
それは、まるで偽物の食べ物を食べているような、あるいは、宿題の終わらない子供が、それを気にしながらも夏休みの終わりまで遊んでいるような気分でした。
何をやっても虚しく感じる。しかし何をしたら自分が喜ぶのかが思い出せない。
責任は全て自分にありました。価値感を自分の外に求め、社会の評価や価値判断に依存し切った自分不在の私は、知らない間に本来の感情や喜びの源まで、何もかもすっかり忘れてしまっていたのです。
IAMはそのような自分を揺さぶり起こしてくれました。
人や社会的な期待、承認、評価ではなく、自分自身のそれに従わなければ、たとえ世界中の人々に評価されようと、永久に満足や真の喜びを知ることができないことに、愚かな自分はやっと気が付いたのでした。そしてこの思いは不可逆であり、つまり気づいてしまった以上、元に戻ることができません。
生き方のモードが切り替わってしまうと、それまで想像もしなかったような解放感や、生きている実感が戻ってきました。一見堅牢な外界は飽くまで内面の反映でしかなく、「意識」という見えない世界こそが、本当は最もリアルかつ全ての源であることに切に気づかされたのです。
Silver bullet(銀の弾丸/特効薬)なる言葉がありますが、IAMが全てとは考えておりません。しかし、私の最大の興味、つまり人が犯罪者にならない方法、人が病気にならない方法、そして人が絶対的な安心感や幸福感を取り戻すための一つの手段として、IAMはそれを具現化するための非常に確実な方法だと思い始めていました。何より、信じられない程の意識の変化を誘発したIAMに大きな興味を覚えていたのです。
しかし、本気でそれを行ってゆくには、お巡りさんはいけません。副業などもってのほかです。
結果として、「自分に正直に生きる他、もうこれ以上進めない」という一種の行き止まり状態に追い込まれ、結果、組織生活と結婚生活にもピリオドを打つことに決めました。
インディー・ジョーンズの「最後の聖戦」の中に、非常に印象的なシーンがあります。主人公が見えない橋を渡るシーンです。橋は存在するけれど、目には全く見えません。「ある」と信じる者は橋を渡り、「ない」と信じる者は転落するだけです。
前職のみならず、それまでの「他人軸」「建前」モードの生き方をやめることを意識的に決断した時の自分の心境とは、まさにこのシーンそのものでした。
しかし、見えない橋は紛れもなく存在していました。
退職した頃は、本当に裸一貫、何もなしの状態でしたが、自分を生まれ変わらせたIAMの技術研鑽とその普及活動へ取り組むと決め、かつて完全に抹殺してきたハートのギアーを上げてゆくに連れて、次々と人生が加速してゆきました。助けてくださる様々な方々が現れ、また不思議な人脈が育ち始め、そして気が付いた時には、新たな世界・新たな人生が自然と形作られはじめていたのです。
すべてはIAM開発者・駒川耕司氏の言葉「よりよい地球社会の実現に向けて」のために。地球で生きるすべての人が、本来の最高の自分自身として在ること・調和すること以上に大切なことはありません。そして、IAMにはそれを実現する力があります。IAMは最初こそ施術を受けたり、セルフケアを覚えたりと、わずかな初期投資が必要ですが、基本的にはセルフケアを中心として健全な心身を手に入れつつ、しかも能力開発、なによりも意識の進化が自然に進んでゆくという、パラダイムシフトとも言えるメソッドです。
将来はIAM/ライオンあくびが世界中に普及し、誰もが手軽に健やかな心身と目覚めた意識で、貴重な地球滞在時間を生き切ることができる世界になればよいと思います。
ここまでお読みくださった奇特な方。
ご清聴感謝申し上げます。
そして次は貴方さまの番です。