2024.05.11
名古屋からこんにちは
IAM名古屋カラダことぶき高橋寿一です。
宮本輝「命の器」の中に
小林秀雄氏は、ある評論の中で次のように書かれている。
「命の力には、外的偶然をやがて内的必然と観ずる能力が備わっているのものだ。この思想は宗教的である」と。
私(宮本輝)はこの小林氏の言葉をいま信じることができる。
肉体の力でもなく、精神の力でもない。 まさしく命の力なのであって、それは「感じる」のではなく、「観じる」のである。」
~中略~
私(宮本輝)はなぜ小説家になれたのか。そんなものに答えはない。だが、自分の背負ったノイローゼという病気をわが内的必然と観じた時、 私は初めて肚が決まったのである。
そこから私の中にある命が湧いた。
人との出会いも外的偶然である。
だが私はそれを内的必然と感じる。
そう観じさせるのも命の力である。
病気にかかったこと、人と出会ったこと、それらはすべて私の転機となったが、その転機の訪れ方は、小林秀雄氏の名言を借りれば、ほとんど宗教的でさえあった。」
と書かれておりました。
そう
IAMを受けているクライアントさんを観ていても
不思議と外的偶然を内的必然と捉えられるようになっている。
それは小林氏の言葉を借りると
本来備わっている命の力がIAMによって発揮されてきたからかもしれません。