2021.09.03
公安警官からIAMプラクティショナーに転身の山本です。
IAM/ライオンあくびは現在の情勢の中で、ウイルス感染予防になると思うか?とよく訊かれます。
私は
(画像参照~スターウォーズLineスタンプ)
と答えます。
主な理由は、①自然治癒力の活性化、②迷走神経の活性化、③過剰な思考活動の鎮静化です。
①については、IAM/ライオンあくびはその名の通りInterbrain Activation Method(間脳活性メソッド)ですから、ホメオスタシスの中枢である間脳が活性化されることで、免疫力を含む自然治癒力が高まることについては、アソシエーション公式HPや各種書籍などで随所に記載されておりますのでここでは割愛させていただきます。
②についてです。まずは知人からいただいたこちらの記事
「福岡伸一『自分の免疫が最高のワクチン』活性化に大切な『リラックス』」
この中で福岡氏の語る内容をまとめると以下のとおりです。
■「動的平衡」~抗生物質やワクチンで細菌やウイルスを一時的に抑え込んだとしても、彼らは更にそれを凌駕する変異を繰り返していく。だから薬物やワクチンで防ごうなどというやり方ではイタチごっことなる。
■私達に本来備わっている免疫システムこそが最高のワクチンといえる。
■結局は、ウイルスと自分の免疫システムとの間に動的平衡が起き、せめぎ合いが自然に落ち着くのを待つのが自然であり、また必ずそうなる。
■福岡氏が生物学者として気をつけていること~体をリラックスさせる副交感神経系である「迷走神経」を活性化させること。理由は、私たちの免疫システムはリラックスしてないと活性化しないからである。
■ストレスを「なるべく忘れる」ことが肝要。すぐ忘れること。
…かつて生物学者を目指していた(修士課程中退!🤣)一人としても、
短いながら非常に素晴らしい記事だと思います。
一昨年の年末から昨年秋にかけて何度か開催させていただきましたIAMご紹介セミナーの中で、以下のようなお話しをさせていただきました。画像は当時作成したパワーポイント資料からの抜粋です。
アナトミー・トレインという筋肉・そしてそれを包む筋膜ネットワークの分類によれば、我々には12の系統があるとされています。中でも、ディープフロントライン(Deep front line~深前線)と呼ばれる系統は、樹木に例えるならば幹であり、他の枝葉系統へ最も大きく影響します。
これは、IAMでは要の部位となる蝶形骨と繋がる筋膜ネットワークであり、頭蓋低、背骨の内側(横隔膜も含みます)、骨盤内、股関節、くるぶし、足裏と、体の深部の中心をつなぎ、姿勢や呼吸と歩行リズムの調整、そして副交感神経を含む自律神経系に関わるとされています。そして、このDFLから緩むからこそ、IAM/ライオンあくびでは各種語られるようなボディ・マインド・スピリット全ての領域における様々な変化が起こってくると考えられています。
IAM/ライオンあくびでは、間脳からの活性化と共にもう一つのことが起こると臨床上考えられています。それは、福岡氏も対談の中で語っている、体をリラックスさせる副交感神経系である「迷走神経」の活性化です。
脳神経についても現在12の系統があるとされており、その中の第10脳神経が迷走神経として数えられています。迷走神経は脳神経の中で最も支配領域が広く、腹部臓器に分布する副交感神経を含んでいるのです。
迷走神経が活性化するからDFLの緊張が取れるのか、逆か、あるいは同時発生するのかは分かりません。ただ、それぞれ相関的に起こっているとは言えると思います。
以上のことは、医学的なデータを収集した結果ではなく、飽くまで臨床の積み重なりと感覚を基に組み立てられた後付けの理論となりますので、その点の検証は今後専門的な資格を有するプラクティショナーの誕生と活躍に期待されるところです。
更に、迷走神経の活動が高いことと、ポジティブな感情や体の健康の間には関連があることは明らかになっており、迷走神経は思いやりと親切心とも密接な関係にあるそうです。そのため、この第10神経系はしばしば「思いやりの神経」とも呼ばれています。
有機化学博士・デイビッド・ハミルトン氏による「親切は脳に効く」は、いかにこのタイトルが真実であるかを易しく説明してくれるありがたい一冊です。「親切はよい」というテーマを数字と理論で示してくれる良書と言えます。
この中で「迷走神経の活性化」は「老化防止」や「慢性炎症」(ガン・糖尿病等、ほぼすべての疾患に関わるとされる)の抑制のみならず、「思いやりと親切の傾向を高める」と説明しています。迷走神経の活性化↔思いやりの心の増大とも言え、迷走神経を鍛えるには思いやりと親切な行動を取ることも手段の一つですが、
元警官としてはこうも言いたい
更に生物学者を目指していた過去を持つ元警官IAMプラクティショナー(ムダに長い🤣🤣🤣)としては、経験上、IAM・ライオンあくびもその一つであることを力説したいのです。
本書の原題のサブタイトルは“This Book Will Make You Feel Better, Be Happier & Live Longer”なのですが、つまり迷走神経を活性化するIAM・ライオンあくびも「あなたを良い気分に、より幸福に、そして長生きにする」とも言えます。
※その他、たった一度の親切な行動が間接的に64人を助けるという「三次の影響ルール」という興味深い調査結果なども記載されておりますので、興味のある方は読んでみてください。
最後に、③過剰な思考活動の鎮静化についてですが、これこそIAM・ライオンあくびで頻繁にご報告のある現象です。冒頭の記事で、福岡氏が「いやなことはすぐ忘れること」と説いておりますが、これは「こだわらないこと」と同義と言え、これが自然に起こってくるところこそが、IAM・ライオンあくびの素晴らしいところなのです。
これについてはこれまでも何度かご紹介させていただきました、米国のアンドリュー・ニューバーグ医学博士らが著作
の中で、あくびのエクササイズを勧めています。10回程度行うことで、主に思考を司る大脳新皮質の過剰な活動が沈静化すると述べているのですが、これを洗練化させたものがIAMでありライオンあくびなのです。
IAM・ライオンあくびによって、過剰な思考が徐々に習慣的にも静まってゆくことで、本来の自然の在り方であったはずのハートベースの生き方に変化していくのです。
更に、この点はアルメニアの賢者グルジェフが、あくびとエネルギーとハートセンターの活性化の重要性について、実に興味深い見解を述べておりましたので、よろしければご参照ください。
つまり、IAM・ライオンあくびは、思考ベースからハートベースに引き戻すメソッドと言えるのです。
まとめ
IAM/ライオンあくびはウイルス感染予防になると思うか?
なると考えられます。理由は、それによって自然治癒力の活性化が起こるのみならず、迷走神経の活性化と過剰な思考活動の鎮静化により治癒的レベルの深いボディ・マインド・スピリットレベルでのリラックス化が進むことで、ウイルスに負けない、とらわれない状態が心身共に達成されるからです。
ただし、ここで述べたことは医学的なデータに基づくものではなく、私がIAMと関わり始めた2016年以来、見聞きし体験してきた実感に基づくものですので、数値的な根拠のあるものではないことを明記させていただきます。よって、他への転用はご容赦願います。
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